ホールゼロを知る
ホールゼロの原理を知る
プラスチック樹脂やメッキの表面がくすむ要因の一つは、素材の劣化で光の乱反射によるものです。ホールゼロは劣化した表面の微細孔に深く浸透し、平らな層を形成します。平らな表層では光の乱反射は起こりませんので、塗布面では素材本来の色を取り戻します。
またホールゼロには揮発性の液体が含まれないので、ピンホール現象が起こりません。ピンホールは、素材の劣化の要因となる水分やガスの進入口となりますので、封孔することで素材の耐久性も向上します。
ホールゼロ塗布のイメージ図
下写真のガラス破片のようなものは、ホールゼロが硬化したものです。光を当てるとガラスのようにきらきらと反射します。これと同じ皮膜を形成し、長期間にわたり様々な素材を光沢復元・保護します。
※硬化したホールゼロと撥水するブロック
ホールゼロの耐久性を知る
ホールゼロは無機系ポリマーのために紫外線に強く、硬化後ポリマーの分解温度も高いために耐熱性があります。また、撥水性もありますので、サビ予防剤としても優れた効果を発揮します。
①ホールゼロを塗布した樹脂パーツの6か月経過後
※試験車は大型スクーターです。日常通勤使用で保管状況は屋根無しの青空駐車です。6か月後も撥水効果を持続し、境界線が明確に区別できます。
②メッキモール耐食試験結果(Cass試験5日間)
試験体は、BMWドア部のメッキモールです。ホールゼロ無処理の試験体では、表面全体に錆が発生しているのに対して、ホールゼロ処理の試験体では、強い防錆効果を確認することができます。
※Cass試験とは、溶融亜鉛メッキのJISによる耐食性試験です。この試験での腐食速度は、海岸部での曝露に比べて、約500倍の促進倍率があります。従って、Cass5日間というのは、約6.8年間の屋外曝露に相当します。